美濃加茂事件「初公判」傍聴記
17日に名古屋地裁で開かれた美濃加茂市長の初公判、一般傍聴券をくじ引きで当てて傍聴、依頼されていた「弁護士ドットコム」に傍聴記を寄稿しました。
検察側の証拠は初公判に及んでも「こんなものか」という印象です。贈賄側業者の自供に頼り切り、物証としては30万円を2回に分けて引き出した銀行記録しかないと言っていい。
いくつかメールのやり取りも読み上げられましたが、決定的なものはありませんでした。市長が業者との関係を「言ってしまえば、良い癒着ですよね」と表現していたとも検察側が述べましたが、これもメールではなく「そう言っていたという業者側の供述」でしかなく、どこでどのような状況で言われたのかもはっきりされていません。
市長の脇の甘さ、認識の甘さはまだいくらでも指摘、批判できますが、それ以上に「大丈夫か、警察・検察?」と、あらためて首をひねらざるを得ない流れとなりました。
ただ、PC遠隔操作事件の教訓もあり、むやみに「冤罪のヒーロー」を仕立て上げないように心掛けるつもりです。市長本人もそれは望んでいないでしょうから。